「なるべくお金をかけずにリスキリングをしたい」
「お得にリスキリングができる方法を知りたい」
個人でリスキリングを始めるなら、なるべくお得に学びたいですよね。
特に最近は民間のスクールや通信講座も値上げラッシュなので、金銭的な負担を軽くできる制度があれば、積極的に活用したいところです。
この記事でわかること
Q
個人で行うリスキリングに対して補助金/給付金の支援をしてくれる政府の制度や事業を知りたい。
A
おすすめは次の3つ:①リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業②教育訓練給付制度③求職者支援制度
この記事では、30歳からIT系資格(ITパスポート/基本情報技術者)/動画編集/Webマーケティングなどのリスキリングを始めた私が、個人でお得にリスキリングができる方法を、わかりやすくコンパクトに解説します。
ぜひ、最後まで読んでいただき、自分にあった方法でお得にリスキリングを始めましょう!
個人向け|国のリスキリング支援の取り組み一覧
国が行っている個人のリスキリング支援の制度や事業は次の通りです。
個人向けのリスキリング支援事業や制度
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
- 教育訓練給付制度
- 求職者支援制度
特に「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は最近始まったばかりの取り組みで、補助額も大きいのでおすすめですよ!
ここからはQ&A形式で、各取り組みの概要をお伝えします。
①リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
個人のリスキリングを支援してくれる取り組みの一つ目が「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。
この事業は「転職を希望する人が民間のスクールを低価格で受講することができる上に、転職に成功すれば追加の補助金までもらえる」という超お得な事業です。
名称が長いので、当記事では「リスキリング支援事業」としてご紹介しますね。私が転職するときにこの制度があったら、真っ先に利用していたと思います。
どのくらいお得になるの?
リスキリング支援事業では、最大56万円の補助がでます。
認定を受けた民間のスクールを受講する際に受講費用の1/2(最大40万円)が補助され、その後転職に成功して1年間勤めれば追加で受講費用の1/5(最大16万円)が補助されます。
受講費用の半額が補助されるなんて、めちゃめちゃお得ですよね。
誰でも利用できるの?
転職を目指していれば、正社員・契約社員・パート・アルバイトや派遣労働者など雇用形態に関係なく利用できます。
ですが、申し込み時に在職者(企業と雇用契約がある)であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している人が対象です。
ですので、フリーランスの方は利用することができません。
どんなスキルが学べるの?
こちらから事業に参加している事業を探すことができます。
リスキリング支援事業で学べる主な分野
- IT/デジタル分野
- 語学
- ビジネススキル
- 設計/製造
- 医療/福祉
その他の特徴
リスキリング支援事業の大きな特徴は、転職に向けた伴走支援や職業紹介などを受けられることです。
割安でスクールが利用できる上に、転職エージェントのような支援まで行ってくれるなんて、ありがたい事業だと思います。
②教育訓練給付制度
個人のリスキリングを支援してくれる取り組みの二つ目が「教育訓練給付制度」です。
教育訓練給付制度とは「国の認定を受けた民間のスクールや講座を利用した場合、一定の要件を満たせば、国が費用の一部を給付してくれる制度」です。
給付金の支給対象は約1万6000講座もあるので、きっと学びたい講座が見つかるはずです。
どのくらいお得になるの?
教育訓練給付制度は学ぶ期間やレベルに応じて、3つの種類があり、それぞれで給付金の額が違います。
教育訓練給付金制度の種類
- 専門実践教育訓練:受講費用の50%(年間上限40万円)
- 特定一般教育訓練:受講費用の40%(上限20万円)
- 一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)
「専門実践教育訓練」は業務独占資格の取得や大学や専門学校の課程など、学習期間が長くなる分野のリスキリングを想定したコースです。
一方で、「一般教育訓練」は短期のリスキリングを想定したコースで、比較的取得しやすい資格の通信講座などが多く対象になっています。
誰でも利用できるの?
一定期間、雇用保険に加入していれば、正社員・契約社員・パート・アルバイトや派遣労働者の方が対象になります。
現在、離職中でも、過去に雇用保険に入っていれば対象になるケースもあるようです。
詳しくは、最寄りのハローワークに相談してみましょう。
どんなスキルが学べるの?
厚生労働省の検索システムから探すことができます。
対象は約1万6000講座もあるそうです。
検索システムはスクール名や学びたいスキルのキーワードから検索もできるので便利ですよ。
③求職者支援制度
個人のリスキリングを支援してくれる取り組みの三つ目が「求職者支援制度」です。
求職者支援制度は「再就職、転職、スキルアップを目指す方が生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講する制度」になります。
求職者支援制度の大きな特徴は、テキスト代などの一部自己負担はあるものの、講座自体は無料で受けられる点です。
どのくらいお得になるの?
求職者支援制度で受け取れる給付金は月10万円です。
ただし、月10万円の給付金を受け取れるのは、収入が一定額以下などいくつかの条件があります。
詳細は最寄りのハローワークに相談しましょう。
誰でも利用できるの?
求職者支援制度は雇用保険に入っていないフリーランスの方などが対象の制度です。
ですので、正社員や契約社員など、企業と雇用契約を結んでいる人は対象外になります。
どんなスキルが学べるの?
ハローワークの職業訓練検索から対象コースを探すことができます。
求職者支援制度で学べる主な分野
- IT
- 営業・販売・事務
- 医療事務
- 介護福祉
- デザイン
まとめ|希望にあったスキルをお得に学ぼう
以上、政府が行っている個人のリスキリング支援の制度や事業をご紹介しました。
個人向けのリスキリング支援の事業や制度
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
- 教育訓練給付制度
- 求職者支援制度
近年、リスキリングという言葉をよく聞くようになりましたが、従業員のスキル開発に積極的なのは一部の企業に限られている印象です。
しかし、新しいスキルを身につけていかないと、どんどん取り残されるばかりです。
ぜひ、こうした政府の取り組みを最大限活用して、自分の市場価値を上げていきたいですね!