ITパスポート試験を含む情報処理技術者試験について、情報処理推進機構(IPA)は今後、受験料を1800円値上げすると発表しました。
情報処理技術者試験は経産省が所管する国家試験で、ITに関する知識や技能を認定しています。
初心者向けの「ITパスポート試験」から、「基本情報技術者試験」など、試験は13の区分に分かれています。2020年度における全体の応募者数は約30万人に上るということです。
この情報処理技術者試験について、試験を実施するIPAは受験手数料を現行の5700円から7500円に値上げすると発表しました。
値上げの適用時期は試験区分によって異なります。
多くの試験で2021年秋期から値上げが適用され、コンピュータを使ったCBT方式で行う「ITパスポート試験」、「基本情報処理技術者試験」、「情報セキュリティマネジメント試験」の3試験のみ2022年4月からの適用となります。
IPAは値上げの理由について、試験問題の印刷費や会場使用料の高騰に加え、新型コロナ対策で会場の座席間隔を確保した上で、検温や消毒を行うことに伴う経費の増加を挙げています。値上げを行うことで、今後も安定的に試験制度を運営していくとしています。