この記事でわかること
- 基本情報技術者試験に合格するメリット3選
- メリット①エンジニアから評価される
- メリット②転職に有利
- メリット③プログラミングの基礎が身に付く
「ITパスポート試験に合格したから、次は基本情報技術者試験の合格を目指そうかな」
そう考えていらっしゃる方も、多いのではないでしょうか。
私もITパスポート試験に合格した後に、基本情報技術者試験に合格しました。

私の実体験を基に申し上げるなら、文系・非IT系職種の社会人が、基本情報技術者試験に合格するメリットは、ITパスポートの比ではありません。
この記事では、文系・非IT系職種である私が実感した基本情報技術者試験に合格するメリットを3つお伝えします。
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この記事を書いた人

よーへい
- 30歳からITの学び直しを始めた男性会社員
- ITパスポート試験(2018年12月)合格
基本情報技術者試験(2019年4月)合格 - 情報学修士号取得(2021年3月)
- よちよち歩きで学んだITのあれこれを当ブログで発信中
基本情報技術者試験とは…
ITパスポートと基本情報処理技術者試験の違いについては、こちらの記事をご覧ください。
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どちらを受ける?ITパスポートと基本情報技術者試験の違い
メリット①ITエンジニアから評価される
まず、挙げられるのが、ITエンジニアなどの職種の人たちから「この人はITについて、少しはわかっている」と一定の評価をもらえることです。
基本情報技術者試験は、「ITエンジニアの登竜門」と言われている試験です。
登竜門と言われるだけあって、ITエンジニアであれば、合格していて当たり前という風潮もあります。

そのため、ITエンジニアであれば、基本情報技術者試験に合格していても、積極的な評価は受けられません。
しかし、文系・非IT職の社会人が合格した場合は違います!
基本情報技術者試験に合格することで、「私はITに関して、一定の技術的な知識は持っている」ということを証明できます。
言ってみれば、文系・非IT職の社会人が基本情報技術者試験に合格するということは、外国人が初級レベルの日本語検定に合格するようなもの。

日本語に不慣れな外国人が、日本人向けの試験である日本語検定に合格したら、すごいと思いますよね。
それと同じような評価をITエンジニアやプログラマーからもらうことができます。
近年、文系・非IT職の会社員であっても、ITツールの開発や運用のために、ITエンジニアと協働したり、社内の情報システム部とコミュニケーションをとる場面が増えていると思います。
こうしたときに、基本情報技術者試験に合格していることは非常に役に立ちます。
例えば、次のようなメリットがあります。
- IT用語が理解できる
- ITエンジニア(情シス部門)と自部署の仲立ちができる
- IT関連のプロジェクトに参加できる
基本情報技術者で問われる知識は、ITエンジニアにとっては基本的なことかもしれません。
しかし、ITエンジニアではない文系の社会人にとって基本情報技術者試験に合格することは強力な武器になります。
メリット②転職に有利
2つ目に挙げるのが、「転職に有利になる」ことです。
これは私の実体験から言えることです。
と言っても、転職の際、ITエンジニアとしてのスキルが評価されるわけではありません。

基本と名の付く通り、基本情報技術者試験で学ぶのはITエンジニアにとっては基礎的な知識です。試験に合格したからといって、実務経験がなければ、ITエンジニアとして採用されるのは難しいでしょう。
私は基本情報技術者試験に合格した後に、30代半ばで未経験の業界・職種に転職をしました。
私が応募したのはIT系の業界や職種ではありませんでした。
ですが、その際の就職活動で基本情報技術者試験に合格していたことが大きく評価されました。
なぜかというと、ITスキルが評価されたわけではなく、基本情報技術者試験に合格していたことが私の「学び直す力」の証明になったからです。

文系社会人の私が、畑違いの基本情報技術者試験に合格していたことで、面接では「この人は30代でも新しい知識をしっかり学び直すことができる人物」と評価をしていただきました。
基本情報技術者試験は、ITエンジニアは合格していて当たり前の試験といわれますが、情報系の学部の大学生が4年間かけて学んだ上で合格を目指す程度の難易度の試験でもあります。
こうした試験に合格したことで、私は30代半ばであっても、未経験の分野の知識を学ぶ直す力があることを就職活動でアピールすることができました。

リスキリングの必要性が高まっている現代では、いつまでも意欲的に学ぶ力がある人材は重宝されるようです。
文系の社会人にとって、基本情報技術者試験に合格することは、十分に学び直す力を証明できる手段になります。
メリット③プログラミングの基礎が身に付く
3つ目のメリットは、プログラミングの知識が身に付くことです。
プログラミングに関する知識は、基本情報技術者試験だけでなく、ITパスポート試験でも試験範囲に含まれています。
ですが、基本情報技術者試験の方が、より実践的な知識を問われます。
プログラミングの学習範囲
ITパスポート試験
- アルゴリズムの基本的な考え方と、擬似言語などによる表現方法、プログラミングの目的を理解する。
- プログラム言語の種類、特徴を理解する。
基本情報技術者試験
- アルゴリズムの基本的な考え方と、流れ図や疑似言語による表現方法を修得し、適用する。
- 代表的なアルゴリズムの基本を修得し、適用する。
- アルゴリズムの基本的な設計方法を修得し、適用する。
- プログラミング作法、コーディング標準を修得し、適用する。
- プログラミングの基礎を修得し、適用する。
- プログラム言語の文法の基本的な表記法を修得し、適用する。
プログラミングに関して、ITパスポート試験は「プログラミングの目的や特徴を理解すること」に留まっている一方で、基本情報技術者試験では「プログラミングの基礎を修得すること」が目標になっています。
つまり、実際にプログラミングができるようになるレベルを目指すということです。

自動車に例えるなら、「自動車でできることを理解すること」と、「実際に自動車を運転できること」は難易度が全く違います。
基本情報技術者試験に合格すれば、プログラミングに関しても、「基礎は修得している」と証明することができます。
まとめ
以上、文系で非IT系職種の社会人が、基本情報技術者試験に合格するメリットを解説しました。
この記事のまとめ
- 基本情報技術者試験に合格するメリット3選
- メリット①エンジニアから評価される
- メリット②転職に有利
- メリット③プログラミングの基礎が身に付く

基本情報技術者試験は、ITパスポートよりも難しい試験ですが、地道に勉強すれば文系でも非IT職の社会人でも合格することができます。
こちらでおすすめの通信講座を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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