ITパスポート試験

企業が評価するITパスポートのメリット3選

この記事でわかること

  • ITパスポートを取得して意味があるのか?
  • 社員教育に導入した企業が考えるITパスポートのメリット

「ITパスポートを取得して意味があるのか?」

これはITパスポートの受験を考えている方にとって、一番の心配事なのではないでしょうか。

でも、断言できます。

ITパスポートは間違いなく、取得して役に立つ資格です!

これはIT初学者でITパスポートを取得した私が感じたことでもありますし、ITパスポートを社員教育に取り入れている多くの企業の声でもあります。

本記事では、社員教育にITパスポートを導入した企業が感じたメリットをまとめて紹介ITパスポートのメリットをどのように捉えているのかを解説します。

先に結論をお伝えすると、企業が考えるITパスポートのメリットは次の3点です。

  • ITリテラシーの向上
  • IT部門とのコミュニケーション向上
  • ビジネス知識の習得

本記事は情報処理推進機構のITパスポート公式ウェブサイト「企業の声」を参考に制作しました。

企業がIパスを薦める理由①ITリテラシーの向上

iパスは、幅広いITリテラシーを身につけるための「入り口」

テンプスタッフ・テクロノジ―

「ITパスポート試験」を受験すると、ある程度システムのことが理解できるようになり、「もっとこうすれば効率的になる」といった改善視点を持てるようになります

プルデンシャル生命保険

企業が感じている一番のメリットは、やはりITリテラシーの向上です。

とくにコンピュータシステムの全体像をある程度理解できるようになることのメリットが大きいようです。

現代の会社において、コンピュータで動くシステムやソフトウェアなしに仕事を進めている人はほとんどいません。

こうした環境でITに苦手意識を持ってしまうと、根本的なところから仕事の効率が悪くなってしまいます。

企業側としては、まず苦手意識を克服し、ITを使いこなそうというマインドを作ってもらうためにITパスポートは有効と考えているようです。

30代でITを学び始めました私も、まずはITパスポートの学習から始めました。

Iパスを取得しただけでは、オフィスソフトを使いこなしたり、プログラミングができるようになったりはしません。

それでも、いままであやふやだったITというものについて輪郭がみえるようになり、苦手意識はなくなりました。

こうしたITを学ぶ上での入口に立てることが、この試験の一番のメリットではないでしょうか

企業がIパスを薦める理由②IT部門とのコミュニケーション向上

IT部門はより業務を知り、事業部門はよりITを知り、垣根なく活動することが求められます。そのような中、i パスに合格することで、ITリテラシーのベースラインが築かれ、同じ言葉と理解で意思疎通が円滑になる

ニトリ

サービス向上、業務効率化のためには、PCを操作できるだけでなく、システム部門と連携してITを活用する必要があります。そのため、部門を問わず、幅広いITに関する知識の習得が必要

プルデンシャル生命保険

業務システムを開発するIT部門とITを利用するユーザ部門間のコミュニケーションにおいて、互いの話を良く理解できずにいると、システム自体のトラブルにつながりかねません。iパスは、その一つの要因となっているユーザ部門のIT知識不足を解消するためのきっかけにもなる

オリックス生命

iパスの学習を通して、ITを業務に取り入れる際に必要なプロセスである、システム企画~要件定義~開発~運用~保守を体系立てて勉強することで、実際にシステム部門やエンジニアと円滑に仕事を進めていくことができます

ファンケル

全社的に情報システム部門との意思疎通が円滑になり、業務の効率やクオリティが高まった

カブドットコム証券

ベンダーとの認識が共有でき、よりよい信頼関係の構築とITシステムの活用が可能になる

大塚商会

全社員がITの基礎を理解することで、ユーザーの立場からエンジニアとコミュニケーションができる人材に成長できる

オリックス生命

高度なプログラミンスキルを持つエンジニアは、IT初学者から見ればまるで魔法使いのように見えます。

しかし、エンジニアも人間。

「何か、業務に役立つもの出して!」と言われるだけでは、困ってしまいます。

業務に役立つシステムをIT部門に作ってもらうには、ユーザー部門が、どんな情報、どんな風なデザインで扱いたいのか。

システム企画や要件定義といったIT作るために必要作業を、適切に行う必要があります。

ITパスポートでは、こうしたITを作り出す際の流れを学ぶことができます。

要件定義というと聞き慣れない言葉だと思いますが、私は実際に会社でIT部門の人と会話をする中で、「要件定義はどうなりますか?」と聞かれたことがあります。

ユーザー側にいるとわからないのですが、ITを作る人にとって、要件定義という言葉は日常用語なのです。

この他にも、ITパスポートの学習で、IT部門の人たちが使う言葉を知ることで、円滑なコミュニケーションが可能になります。

企業がIパスを薦める理由③ビジネス知識の習得

iパスの優れている部分は、ITに関する知識にとどまらず、企業活動や経営戦略、マーケティング、会計・法務など、ITを活用するうえで前提となる幅広い知識がバランス良く習得できるという点

セールスフォース

デジタルリテラシーの物差しとしてiパスがふさわしいと考えたのは、デジタル技術だけでなく、プロジェクトマネジメント、経営、法律など、デジタルを業務に活かすための情報が網羅されているから

製品評価技術基盤機構

マネジメントや経営戦略、法務系も含めて、ビジネスパーソンのスキルセットの基本を万遍なく学べるうえ、それらに対するデジタルの接点を体系的に理解できます

協和キリン

iパスには、ビジネス全般の基礎が凝縮されており、業務を効率的・効果的に推進するための知識が学べます

ニトリ

IT分野に限らず経営分野も勉強できることで、お客様とのやり取りや仕事以外の場面でも役立つこともある

カブドットコム証券

ITの知識はもとより、企業経営全般に関する基礎知識の確認ができています

大塚商会

「ITパスポート試験」は幅広いビジネスやITの考え方などもカバーしている試験です

プルデンシャル生命保険

企業活動・経営戦略マネジメント・法務など、社会人として知っておくべき一般知識も網羅されています

ファンケル

私も学習をしてみて意外に思ったのですが、ITパスポートの試験範囲には、IT以外の分野の知識も含まれています。

経営戦略、マーケティング、会計・法務など企業活動をする上で、必要となる基礎的な知識です。

こうした企業活動の基礎知識が求められるのは、ITを企業の中で活用するために必要な知識だからです。

ITだけでなく会社の環境についても知識がなければ、会社という組織の中でITを活用することはできません

こうした前提を基に、ITパスポートではビジネスに関する知識が求められているのです。