家庭のIT

もう迷わない!検索したPDFの掲載元ページの探し方

この記事でわかること

  • 検索でみつけたPDFファイルが掲載されているページを探す方法
  • 検索コマンド「site:」「link:」の使い方

Googleの検索エンジンでは、2001年から、Webサイトだけではなく、PDFファイルもインデックスされて検索結果に表示されるようになりました。

しかし、ヒットしたPDFファイルが掲載されている元ページを見つけるのに苦労されている方も多いのではないでしょうか。

実は「site:」と「link:」というGoogleの検索コマンドをうまく使うことで、検索結果に表示されたPDFファイルが貼られている元のWebページを探すことができます。

この記事では、その方法を分かりやすく解説します。

URLを辿っても掲載元はわからない

検索でヒットしたPDFが掲載されている元ページを探すために、URLを辿ったことのある人もいるのではないでしょうか。

例えば、以下のURLは、経産省のWebサイトのどこかに掲載されている「リスキリングとは」というタイトルのPDFファイルです。

これは「www.meti.go.jp」というURLのWebサイト上で、「shingikai」の中の「mono_info_service」の中の「digital_jinzai」の中の「pdf」という場所に、「002_02_02.pdf」というファイルが置いてあることを示しています。

このURLを/毎に辿れば、目的のPDFが貼ってあるページにたどり着けるのかというと、実はそうではありません。

PDFファイル名を除いた「www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf」で検索した結果が、こちら。

「www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf」という場所には、外部からアクセスができないようです。

では、もう一つ上の階層ならどうでしょうか。

www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai」で検索すると、以下のページが表示されます。

www.meti.go.jp」 の中にある「デジタル時代の人材政策に関する検討会」というページが表示されました。

しかし、このページには目的のPDFファイルはありません。

リスキリングとは」のPDFファイルが貼ってあるWebページを見つけるには、 「デジタル時代の人材政策に関する検討会」 のページから移動できるページをひとつひとつクリックして開いて確認する必要があります。

このケースでは、1ページずつ開いてもそれほど時間はかかりませんが、Webサイトの構造によっては、手作業で確認するページがかなりの数に上ることもあります。

検索コマンドを使う

こうした場合、「site:」と「link:」のコマンドを使うことで、もっと手軽に目的のWebページを見つけることができます。

検索エンジンでは、入力の際に特定のコマンドと一緒にワードを検索することで、通常の検索とは違った結果を表示させることができます。

「site:」とは

site:

  • site:」の後にWebサイトのURLを入力すると、そのサイト内のページを検索することができる

例えば、検索バーに『site:https://www.meti.go.jp リスキリング』と入力して検索します。

すると、「https://www.meti.go.jp」のサイト内で、「リスキリング」という単語が含まれるページを検索することができます。

検索対象を特定のサイト内にあるページのみに限定する場合に便利です。

「link:」とは

link:

  • link:」の後に特定のURLを入力すると、そのURLにリンクを貼っているページを検索できる

例えば、 例として挙げた経産省のWebサイトのどこかに掲載されている『リスキリングとは』というPDFのURLは以下の通りです。

このURLに前に『link:』をつけて、検索バーに『link: https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/ 002_02_02.pdf』と入力して検索をしてみます。

すると、『リスキリングとは』のPDFファイルのURLが掲載されているWebページだけが検索対象となります。

『site:』と『link:』の合わせ技

特定のサイト内のページだけを検索できる『site:

特定のURLが掲載されているページだけを検索できる『link:

この2つの検索コマンドを組み合わせて使うと、『検索で見つけたPDFが掲載されている元ページ』を探すことができます。

具体的には、以下のように検索してみます。

site:(URL)+(スペース)+link:(URL)』という風に、検索コマンドをスペースで分けて入力すると、両方のコマンドを同時に使用できます。

site:https://www.meti.go.jp link:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf

これは「『 https://www.meti.go.jp 』というWebサイトの中で、『https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf』のURLを掲載している(リンクを貼っている)ページを検索せよ」という意味になります。

この結果がこちらです。

ヒットしたのは3件。検索最上位に来ているページを開いてみると、複数のPDFファイルが貼られていて、その一つが「リスキリングとは」というファイルでした。

まとめ

この記事では、2つの検索コマンド『site:』と『link:』 を使って、特定のPDFファイルのURLが貼られている(リンクされている)ページを見つけ方をご紹介しました。

site:

  • site:」の後にWebサイトのURLを入力すると、そのサイト内のページを検索することができる

link:

  • link:」の後に特定のURLを入力すると、そのURLにリンクを貼っているページを検索できる

検索コマンドについて、もっと知りたい方は、以下の記事もご参考に。意外に活用できるコマンドもあります。

関連記事

知りたい情報がもっと見つかる!検索コマンド活用のススメ