
Google社が提供する無料のクラウドストレージサービス「Googleドライブ」を使っている方も多いかと思います。
ただ、こんな悩みをお持ちでないでしょうか。
「いちいちGoogleドライブにアクセスするのが面倒」
「Googleドライブにファイルを保存しておくと、WordやExcelで編集できない」
実はこんな悩みを解決する便利なサービスがあります。
それが「パソコン版Googleドライブ」です。
通常版との違いはGoogleドライブを自分のパソコンのローカルドライブのように使えるようになること。
つまり、Googleドライブが自分のパソコンの中にあるかのように使うことができます。
パソコン版Googleドライブを導入することで、Googleドライブの利便性をさらに高めることができます。
この記事ではパソコン版Googleドライブのメリットや導入の仕方を詳しく解説します。
どのデバイスからもアクセスできる「Googleドライブ」
Googleドライブのメリット
GoogleドライブとはGoogle社が提供するクラウドストレージサービスです。
ストレージはデータを保管する場所のこと。通常はパソコンの内部にあったり、USBなどの付属装置を取り付けたりして確保します。
Googleドライブではインターネットを通じてグーグル社が所有するストレージをいわば間借りして利用することができます。
同様のサービスでは、Microsoft社の「ワンドライブ」や「ドロップボックス」があります。
物理的にパソコンをカスタマイズしなくても、データを保管する場所を増やすことができるのが最大のメリットです。
Googleドライブはグーグルのアカウントを持っていれば15GBまでは無料。パソコンのブラウザやスマホからGoogleドライブにアクセスして使用します。
複数のデバイスから同じフォルダにアクセスできるのもメリットの一つです。
Googleドライブのデメリット
非常に便利なGoogleドライブですが、実際にパソコンで使用すると少し不便に感じる点が出てきます。
例えばGoogleドライブに保存しているファイルを自分のパソコンにインストールしているWordで編集する場合は次の作業工程が必要になります。
1.ブラウザでGoogleドライブにアクセスする
2.GoogleドライブからWordファイルをパソコンにダウンロードする
3.Wordでファイルを編集する
4.編集したWordファイルをパソコンに保存する
5.保存したWordファイルをGoogleドライブにアップロードする
WordやExcelといったソフトウェアは基本的には自分のパソコンにインストールして使うものです。
扱うデータはパソコンの中に入っているものに限られます。
なのでGoogleドライブに入っているファイルをWordやExcelで編集する場合は、一度自分のパソコンにダウンロードする必要があります。
そして編集が終わったら、再度アップロードします。
Googleドライブでは、Wordファイルを「Googleドキュメント」として開き編集することができます。
文字を変更するなど基本的なことはGoogleドキュメントでも編集が可能ですが、やはりGoogleドライブ上ではWordの細かい機能を使うことができません。
WordやExcelは使用頻度が高いだけに、いちいちGoogleドライブからダウンロードしてアップロードするという作業がおっくうに感じてきます。
クラウドだけどクラウドじゃない「パソコン版Googleドライブ」
パソコン版Googleドライブとは
こんな不便さを解消できるが「パソコン版Googleドライブ」です。
グーグル社が提供しているアプリケーションでGoogleドライブの機能をさらに拡張することができます。
Googleドライブは通常、パソコンでブラウザを起動させて使うという人がほとんどだと思います。
ですので「パソコン版」と言われても、「そもそもパソコンで使うサービスじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
「通常のGoogleドライブ」も「パソコン版Googleドライブ」もパソコン上で操作することに変わりはありません。
ただ、大きく違うのはその使い勝手です。
「パソコン版Googleドライブ」を利用すると、本来であればブラウザでアクセスして利用するGoogleドライブを自分のパソコンの中にある「ローカルドライブ」として使用できるようになります。
簡単にいえば、以下のようにGoogleドライブが自分のパソコンに表示されるようになります。

このサービスは以前は「ドライブファイルストリーム」という名前で提供されていましたが、2021年1月から名前がパソコン版Googleドライブになりました。
パソコン版Googleドライブのメリット
「パソコン版Googleドライブ」はストレージの容量が増えるわけでもありませんし、新しい機能が使えるようになるわけでもありません。
ただ、Googleドライブを自分のパソコンのローカルドライブとして使えるようになるというものです。
しかし、Googleドライブをローカルドライブ使えることは非常に便利なことなのです。
メリットとしては次の点が挙げられます。
▶ブラウザでアクセスせずにファイルを直接保存できる
▶パソコンにインストールしているアプリでファイルを編集できる(Word、Excel)
さきほどGoogleドライブに保存しているファイルを自分のパソコンにインストールしているWordで編集する場合の作業工程を説明しました。
パソコン版Googleドライブを利用すれば、5つの工程のうち3つを省くことができます。
1.ブラウザでGoogleドライブにアクセスする⇒パソコン版なら不要!
2.GoogleドライブからWordファイルをパソコンにダウンロードする⇒パソコン版なら不要!
3.Wordでファイルを編集する
4.編集したWordファイルをパソコンに保存する
5.保存したWordファイルをGoogleドライブにアップロードする⇒パソコン版なら不要!
「パソコン版Googleドライブ」導入の仕方
それではパソコン版Googleドライブの導入方法を確認していきましょう。
Googleドライブにアクセス

Googleドライブにアクセスして、一番上のバナーから「個人→ダウンロード」を選択します。
パソコン版Googleドライブは、個人のGoogleアカウントでも利用することができます。
「パソコン版ドライブ」をダウンロード

次の画面で「パソコン版ドライブ」の「詳細」を選択します。
「パソコン版Googleドライブを導入する」のページを下にスクロールして「Windows→いますぐダウンロード」を選択します。(Mac版のダウンロードもあります)


「パソコン版ドライブ」をインストール
ダウンロードしたプログラムを開いて、インストールします。
最初にGoogleドライブへのログイン画面がでてくるのでログインします。

以上で設定は完了です。パソコンのエクスプローラーを開くと、以下のように「Googleドライブ」が表示されるようになります。

例えば、自分のパソコンでGoogleドライブ内にあるWordファイルを開き、変更を加えたとします。
通常のGoogleドライブでは、そのファイルをさらにアップロードし直す必要がありましたが、パソコン版Googleドライブを導入すれば「上書き保存」するだけで済みます。
そのファイルをスマホから見るということも可能になります。
まとめ

クラウドストレージであるGoogleドライブのメリットは複数のデバイスからインターネット上の同じフォルダにアクセスできることです。
ただ、クラウドであるがゆえに自分のパソコンから直接ファイルを編集することができません。
ダウンロードやアップロードの作業が必要になることがデメリットでした。
この課題を解決したのがパソコン版Googleドライブです。
▶「パソコン版」ではブラウザなしにパソコンから直接Googleドライブにアクセスできる
▶ダウンロードせずにWordやExcelの編集も直接行える。アップロードの必要もなし
▶「パソコン版」でも、スマホなど複数のデバイスからアクセスできる