
- 基本情報技術者試験のおすすめ通信講座を知りたい
- 選び方のポイントは?
この記事でわかること
- 学習スタイルに応じた基本情報技術者のおすすめ講座
- 自分に合った通信講座を選ぶポイント
基本情報技術者試験はITを作るエンジニアやプログラマーのための試験です。
その分、ITを活用するユーザー向けのための試験であるITパスポート試験よりも難易度がかなり高いです。
特にプログラミングや情報セキュリティの読解問題が出題される科目B試験(旧午後試験)の内容は、文系のIT初学者にとっては全く「基本」的な内容ではありません。はっきり言って難しいです。

ですから、文系のIT初学者が合格するには、独学ではなく、通信講座の受講がおすすめです。
独学に比べて、費用がかかりますが、それだけの価値がある試験だと思います。
この記事では、受験する方の学習スタイルにあたせた通信講座を選び方をご紹介します。
・本記事は各通信講座会社の公式HPや各社に問い合わせた内容を基に執筆しています。
・各情報の出所については、可能な限りリンクを掲載していますので、詳細はそちらからご確認ください。
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この記事を書いた人

よーへい
- 30歳からITの学び直しを始めた文系会社員
- ITパスポート試験(2018年12月)合格
基本情報技術者試験(2019年4月)合格 - 情報学修士号取得(2021年3月)
- よちよち歩きで学んだITのあれこれを当ブログで発信中
基本情報技術者試験の通信講座早見表
まず、主要な基本情報技術者試験の通信講座の特徴をまとめました。
会社名 | 価格 | 科目A免除制度 | 個別質問 | 動画オフライン 再生 | 紙テキスト |
フォーサイト | 3万5800円 | ||||
ビズラーン | 3万6300円 (合格ナビ付:4万7300円) | ||||
スタディング | 3万6800円 | ||||
アイテック | 4万3250円 | ||||
独習ゼミ | 4万3780円 | ||||
TAC | 8万200円 (内、入会金1万円) | ||||
資格の大原 | 8万6800円 (内、入学金6000円) |
一覧表では、基本情報技術者試験の通信講座を選ぶための重要ポイントを挙げました。
- 価格
- 科目A試験免除制度
- 個別質問
- 動画のオフライン再生
- 紙テキスト

表をみていただくとわかるように、それぞれの講座にメリットとデメリットがあり、「一番いい講座」を限定して紹介するのは難しいです。
受験される方の学習スタイルに応じて、最適な通信講座は違うので、いくつかのパターンに分けて、おすすめの通信講座をご紹介します。
選び方のポイント
科目A試験免除制度

学習の負担を減らしたいなら、科目A試験免除制度の利用をおすすめします。
科目A試験免除制度を活用すると、なぜ学習の負担が減るのでしょうか。
基本情報技術者試験は科目A試験と科目B試験という2つの試験から構成されていて、合格するためには両方を平行して学習を進めなくてはなりません。
基本情報技術者試験の構成
- 科目A試験:ITパスポート試験をより難しくしたような試験
- 科目B試験:プログラミングや情報セキュリティーの読解問題
私の経験談からも言えますが、科目Aと科目Bの試験対策を平行して進めるのは、結構な負担になります。
科目A試験の学習に時間がかかって、科目B試験の対策がおろそかになったまま試験日を迎えたなんて話はよく聞くところです。

そこでおすすめなのが「科目A試験免除制度」です。
科目A試験免除制度とは、事前にIPAが実施する修了認定試験を受けることで、本番の試験で科目A試験の受験が免除される制度です。
この制度を利用すれば、まず科目A試験を集中的に学習して、修了試験に合格した後に、科目B試験の学習を始めることができます。

これは学習の負担を減らすために、非常に大きなメリットです。
この制度による科目A試験免除期間は、修了認定試験合格後1年間です。
仮に1回目の受験に不合格になったとしても、1年以内であれば、再受験の時は、科目B試験だけの受験でOKです。
動画のオフライン再生

なかなかまとまった学習時間がとれず、スマホでスキマ時間を有効活用して学習したい人には講義動画のオフライン再生ができる講座がおすすめです。
なぜなら、通信講座の動画を視聴するためには通信料金がかかるからです。
通信量の大きいプランに入っていないと、自宅以外の場所で気兼ねなく動画でスキマ学習をするのは実際は難しいと思います。
でも、動画のオフライン再生ができる通信講座であれば、通信量を気にすることなく、スキマ学習をすることができます。
価格

サービスも重要とはいえ、価格はやっぱり大事です!
サービスが充実している通信講座ほど価格は高くなる傾向ですが、サービスが同じ通信講座でも価格にはバラツキがあります。
自分に必要なサービスを見極めて、満足できる価格の通信講座を選ぶとよいと思います。
個別質問

個別質問の必要性は、意見が割れますが、私は必要だと思います。
というのも、特に基本情報技術者試験の科目B試験はIT初学者には難しいからです。
科目A試験は語句の意味を問う問題が大半ですので、解説を読んだり聞いたりすれば大体理解することができます。
しかし、科目B試験はプログラムの読み解き方やシチュエーションに応じた情報セキュリティーの考え方が問われます。

こうした問題の解き方は、講師による一方的な説明を読んだり聞いたりするだけでは理解するのは難しいです。
分からない点を質問して疑問を解消していくことが、確実に手っ取り早く理解する方法です。
紙テキスト

紙のテキストがあるかどうかも、見過ごせないポイントです。
ディスプレイよりも、紙のテキストにメモをしながら学習した方が、記憶に残りやすいという話もあります。
テキストにメモをしながら、学習をしたい人も多いのではないでしょうか。
ただ、Webテキストだけの講座に比べて、紙のテキストがある通信講座は値段も高くなります。
各講座の詳細
フォーサイト
項目 | 内容 |
---|---|
コース名/価格(税込) | 基本情報技術者 スピード合格講座/3万5800円 |
カリキュラム | 科目A対策 科目B対策 |
科目A試験免除制度 | なし |
個別質問 | メール(5回分) |
動画のオフライン再生 | あり |
紙テキスト | あり(フルカラー) |
受講期間 | 2023年9月末 |
割引キャンペーン | 合格後に体験執筆でアマゾンギフト最大1500円分 |
その他 | ‐ |
フォーサイトとは?
- 1993年創業の通信講座に特化した事業者
- 19の資格講座を展開(23年5月現在)
メリット
- フルカラーの紙テキスト
- 個別質問
- 動画のオフライン再生
デメリット
- 科目A試験免除制度なし
ビズラーン
項目 | 内容 |
---|---|
コース名/価格(税込) | 通常版コース/3万6300円 合格ナビ付コース/4万7300円 |
カリキュラム | 実力養成レッスン(標準学習時間75時間) 科目A対策(標準学習時間25時間) 科目B対策(標準学習時間25時間) |
科目A試験免除制度 | 2回受験可 会場:東京、大阪、名古屋 |
個別質問 | メール(回数無制限/24時間以内に返信) |
動画のオフライン再生 | 不可 |
紙テキスト | なし |
受講期間 | 受講期間6カ月/閲覧期間6カ月※閲覧期間はテストや質問は不可 |
割引キャンペーン | 25歳以下は35%オフ |
その他 | 7日間の返金保証あり |
ビズラーンとは?
- eラーニング大手「ネットラーニング」が運営
- 5000超の組織や8000万人以上の個人ユーザが利用
メリット
- 「科目A試験免除」付き講座の最安値
- 7日間の全額返金保証付き
- 25歳以下は35%オフ
- 個別質問
デメリット
- 紙のテキストなし
- 動画のオフライン再生なし
スタディング
項目 | 内容 |
---|---|
コース名/価格(税込) | 基本情報技術者 合格コース/3万6800円 |
カリキュラム | 科目A対策 科目B対策 |
科目A試験免除制度 | なし |
個別質問 | なし |
動画のオフライン再生 | あり |
紙テキスト | なし |
受講期間 | 2024年1月31日 |
割引キャンペーン | ・無料講座受講で10%オフクーポン ・合格でアマゾンギフト5000円分 |
その他 | ‐ |
スタディングとは?
- ビジョンは「学びの革新」
- コンセプトは「学びやすく、わかりやすく、続けやすい」
メリット
- 低価格
- オフライン再生でも講義動画は途中再生可
- 無料講座受講で10%オフクーポン
- 合格でアマゾンギフト5000円分
デメリット
- 科目A試験免除制度なし
- 個別質問なし
アイテック
項目 | 内容 |
---|---|
コース名 価格(税込) | 基本情報技術者 科目A免除+科目B対策コース(修了試験付) 4万3250円 |
カリキュラム | 科目A対策 科目B対策 全国統一模擬試験 |
科目A試験免除制度 | 2回受験可 会場:東京、大阪、名古屋 |
個別質問 | メールのみ |
動画のオフライン再生 | 不可 |
紙テキスト | コンピュータシステムの基礎(ワークブック、解答・解説付き) 科目A試験対策書 科目Bの重点対策 アルゴリズムの基礎(ワークブック、解答・解説付き) |
受講期間 | 科目A対策:2023年2月1日 ~ 2023年12月31日(11ヵ月) 科目B対策:2023年6月1日~2023年12月31日(7カ月) |
割引キャンペーン | なし |
その他 | ‐ |
アイテックとは?
- 40年以上の実績があるIT技術者育成の専門事業者
メリット
- 紙のテキストあり
- 模擬試験あり
デメリット
- 動画のオフライン再生なし
独習ゼミ
項目 | 内容 |
---|---|
コース名/価格(税込) | 基本情報技術者総合対策コース/4万3780円 |
カリキュラム | 科目A対策 科目B対策 |
科目A試験免除制度 | 2回受験可 会場:東京、大阪、名古屋、福岡、仙台 |
個別質問 | なし |
動画のオフライン再生 | 可 |
紙テキスト | あり |
受講期間 | 2023年11月30日まで |
割引キャンペーン | 学生限定で1万1000円オフ |
その他 | 科目A免除修了試験の受験費用 (2,000円)無料 |
独習ゼミとは?
- 情報処理技術者試験等の対策書籍を出版している「翔泳社」グループが運営するeラーニング
- 延べ2万5000人以上が利用
メリット
- 動画オフライン再生あり
- 紙のテキストあり
- 講師陣が豪華(翔泳社の「出るとこだけ!」シリーズの執筆者)
- 科目A免除修了試験の受験費用 (2,000円)無料
デメリット
- 個別質問なし
TAC

項目 | 内容 |
---|---|
コース名/価格(税込) | 基本情報技術者「本科生プラス」(Web通信講座) |
カリキュラム | 科目A試験対策 科目B試験対策 Web模試 直前10点アップゼミ |
科目A試験免除制度 | なし |
個別質問 | あり(50回まで) |
動画のオフライン再生 | あり |
紙テキスト | あり |
受講期間 | 2023年12月末まで |
割引キャンペーン | 5/26まで1万円オフ |
その他 | ‐ |
TACとは?
- 「資格の学校」がキャッチフレーズ。東証スタンダード上場企業が運営。
- 情報処理技術者講座の開講は1985年で、40年近い実績あり
メリット
- 個別質問あり
- 動画オフライン再生あり
デメリット
- 科目A試験免除制度なし
- 価格が高い
資格の大原

項目 | 内容 |
---|---|
コース名 価格(税込) | 基本情報技術者 合格コース(科目A免除制度対象) 8万6800円(内、入学金6000円) |
カリキュラム | ・科目A対策 ・科目B対策 ・修了試験直前対策 ・Web模試 |
科目A試験免除制度 | ・2回受験可 ・会場:大原各校 |
個別質問 | 回数無制限(メール・電話・Web会議システム) |
動画のオフライン再生 | 科目B対策講義分のみ (科目A対策講義分は不可) |
紙テキスト | あり |
受講期間 | 2023年11月末 |
割引キャンペーン | なし |
その他 | 一般教育訓練給付金(受講費用の20%)の対象講座 |
資格の大原とは?
- 学校法人「大原学園」が運営する資格対策講座
- 資格教育の老舗
メリット
- 全国各地で科目A免除試験を受験できる
- 模擬試験あり
- 電話やWeb会議システムでも個別質問ができる
- 紙のテキストあり
- 教育訓練給付金利用で20%オフになる
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デメリット
- 価格が高い
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