
- スタディングのITパスポート講座の特徴は?
- メリットとデメリットを知りたい
この記事でわかること
- スタディングのITパスポート試験講座のメリット/デメリット
- メリット:専用スマホアプリ/学習フロー機能/書籍執筆実績のある講師/動画のオフライン再生可能/動画が見やすい/Webテキストを印刷できる等
- デメリット:受講期限がある/印刷教材がない/個別質問ができない

この記事では私が実際にスタディングのITパスポート試験講座を受講してみて感じたメリットとデメリットをご紹介します。通信講座選びに迷っている方に参考になれば幸いです。
この記事を書いた人

よーへい
- 30歳からITの学び直しを始めた男性会社員
- ITパスポート試験(2018年12月)合格
基本情報技術者試験(2019年4月)合格 - 情報学修士号取得(2021年3月)
- よちよち歩きで学んだITのあれこれを当ブログで発信中
スタディングとは
スタディングは「学びの革新」をビジョンに掲げるKIYOラーニングが提供するEラーニングサービスです。
創業は2008年。30を超える資格対策講座を提供していて、現在は東証グロース市場にも上場もしています。

スタディングの通信講座のコンセプトは「学びやすく、わかりやすく、続けやすい」こと。創業者の綾部氏の実体験が基になっています。
スタディング「ITパスポート合格コース」のメリット
スマホで動画とテキストの同時閲覧
スタディングはPC以外でも、スマホやタブレットでオンライン学習をすることができます。
特にスマホやタブレットで学習をする際には、専用のアプリがあるため、動画やWebテキストをスムーズに閲覧できます。
例えば、スマホ画面の上3分の1で動画を流しつつ、下3分の2でWebテキストをスクロールしながら確認することも可能です。

多くの方が、学校の授業では机の上に開いた教科書を見ながら、先生の話を聞いたり板書を見たりするという方法をとってきたと思います。スタディングのアプリでは、これと同じことが再現できます。
動画を見つつ、Webテキストもみられることで、学習の質がより高まるのではないでしょうか。
学習フロー機能
「学習フロー機能」は、学習の履歴を保存したり、講座の中に含まれている動画講義や問題集を、学習に最適な順番で続けて表示させたりする機能です。
学習フローのメリット
- 学習ページのトップ画面に学習中のレッスンが表示される。
- 中断した動画(問題)でも、1クリックで閲覧を再開できる。
- インプット(動画・Webテキスト)の後に、1クリックでアウトプット(問題集)に取り組める
学習フロー機能を使うと、学習している「最近の学習」がマイページのトップ画面に表示されるようになります。
これによって、学習を中断した動画や問題があっても、すぐに途中から再開させることができます。

この機能によって、紙の参考書に付箋を挟んでおくように、学習の履歴を保存することができます。スキマ時間の学習になってしまっても、すぐに前回までの続きから再開できるので、ストレスを感じにくいです。
また、学習には「インプットとアウトプットを繰り返すことが大事」とわかってはいるものの、すぐに動画が開けなかったり、すぐに問題集に取り組めなかったり。
実際に学習を始めると、こうしたちょっとした手間が、意欲を削ぐことにつながったりします。
ですが、学習フロー機能を使うと、動画講義を見終わって「次のレッスン」を選択するだけで、直前に学習した範囲の問題が出題され、すぐにアウトプットに取り組むことができます。
書籍執筆実績のある講師
スタディングのITパスポート講座で講師を務めるのは、滝口直樹さん。
長年、IT教育事業やWeb制作に携わってきた方で、個人でITパスポートの参考書も執筆されています。

講義動画でも、単に用語や仕組みの解説をするだけでなく、なぜその知識が必要になるのかという点にまで気を配って授業を進めている印象です。
動画のオフライン再生可能
スタディングのアプリでは、講義動画をダウンロードして、オフラインで再生することが可能です。
オフライン再生のメリット
- 外出先でもデータ通信量を気にせずスマホ学習ができる
Wi-Fi環境ではなく、データ通信で講義動画を閲覧すると、通信量があっという間に契約プランの上限を超えるなんてこともあり得ます。

動画をダウンロードして、オフラインで再生ができれば、外出先でもデータ通信量を気にしなくてすみます。
また、スタディングのアプリは、ダウンロードした動画の使い勝手が良いです。
ダウンロードをするには、講義動画のウインドウの下にある「動画ダウンロード」を選択するだけ。
そして、ダウンロードが完了すると、通常のレッスンページの動画がストリーミング再生ではなく、自動的にダウンロードした動画の再生に切り替わります。

講義動画を途中から再開する場合でも、ダウンロードした動画が再生されます。ダウンロードフォルダから、いちいち動画を選択する手間がないので楽です。
動画が見やすい
スタディングの動画では、Webテキストを映すのではなく、Webテキストの内容を要約したスライドが映される形式で講義が進められます。

スライドの文字はスマホ画面でも見やすいように大きなフォントが使われています。
Webテキストを印刷できる
スタディングのWebテキストは、「印刷」ボタンが設置されていて、印刷したり、自分のスマホやPCにPDFとして保存したりすることができます。

印刷やダウンロードをしておけば、受講期限も振り返りに活用することができます。
すべてのWebテキストを一括で印刷することができません。すべてのWebテキストを印刷する場合は、各レッスンページから数枚ずつ行う必要があります。ITパスポート試験講座は66レッスンあるので、正直すべてのWebテキストを印刷/ダウンロードするには手間がかかります。
Webテキストを暗記ツールに
スタディングのWebテキストには「暗記ツール」という機能があります。
「暗記ツール」をONにすると、Webテキストの中で暗記が必要な単語が赤マーカーで塗りつぶされ見えなくなります。
赤マーカーで塗られた単語は、画面をタップ(PCならクリック)すると再表示されます。

紙の参考書で赤マーカーと赤シートで重要単語を隠す方法と同じです。最初からONにしておいて、赤マーカーで塗られた単語を答えながらWebテキストを読み進めると、インプットとアウトプットが同時にできて良いと思います。
学習レポート機能
スタディングの学習レポート機能では、学習時間に加えて、全体レッスンのうち何%の学習を終えているのか、随時確認することができます。

学習を始めると、試験日までに学習を終えられるかが気になってきます。学習の進捗状況を手軽に確認できることは、モチベーションの維持にもつながると思います。
AI問題復習
AI問題復習はスタディングが特に推している機能のひとつで、特許も取得しているようです。
AI問題復習とは
- AIが最適なタイミングで復習問題を自動出題
- AIが学習の中で取り組んだ問題の理解度を記録して、復習のタイミングが自動設定される
- 理解度に応じて出題間隔が設定されるので、理解度の低い問題を効率的に復習できる。
- 学習の履歴によって復習問題が決定されるので、何を復習すべきか考える手間が省ける。

個人的にはこの機能はすごいと思っています。個人ごとの学習データを活用している点が、紙の参考書ではできないオンラインならではの取り組みだと思います。
AI語句検索
スタディングのマイページには「AI検索」という検索窓があります。
このAI検索で調べたい語句を検索すると、講義動画やWebテキスト、問題集などから関連性の高いコンテンツを表示してくれます。

単に語句が含まれている単語を表示するのではなく、語句が含まれていなくてもAIが関連性の度合いを評価して表示するコンテンツを決めているそうです。
例えば、問題集で知らない単語に出くわした場合、このAI検索を使えば、すぐに解説を見つけて復習することができます。
紙の参考書では、索引をみないとわからなかったことが、Webテキストであれば瞬時に見つかります。
スタディング「ITパスポート合格コース」のデメリット
受講期限がある
最大のデメリットは、受講期限後は講義動画も問題集も閲覧ができなくなることです。
せっかくなら、ITパスポートに合格した後も振り返りのために動画やWebテキストを活用したいところですが、スタディングの通信講座は買い切り型のサービスではないためできません。

また、受講期限にも注意が必要です!
- スタディングのITパスポート講座の受講期限は、購入日に関わらず一律で設定されています。
- 2023年度版の受講期限は24年1月31日までです。
- 私の経験ですが『ITパスポート試験の学習には4カ月は必要』です。
- 2023年度版で学習する方は夏ごろまでは購入した方がサービスを長く活用できます。
- 秋ごろに検討されている方は、翌年度版のリリースを待ってからでも良いと思います。
印刷教材がない
スタディングには印刷教材がありません。Webテキストのみです。
「Webテキストを印刷できる」でもご紹介したように、このWebテキストは印刷することができますが、一括印刷はできません。
すべてのWebテキストを一括で印刷することができません。すべてのWebテキストを印刷する場合は、各レッスンページから数枚ずつ行う必要があります。ITパスポート試験講座は66レッスンあるので、正直すべてのWebテキストを印刷/ダウンロードするには手間がかかります。

どうしても印刷教材が欲しいという方は、Webテキストを印刷するか、別の通信講座を受講することをおすすめします!
個別質問ができない
スタディングのITパスポート講座では、学習内容に関する個別質問はできません。個別質問は、ITパスポート試験講座以外の講座では提供されているのみです。
とはいっても、ITパスポート試験は読解問題ではなく、一問一答の選択問題です。
大部分は解説を読めば、なぜその解答になるのか理解できます。

スタディングの講座は図やイラストも豊富に使われています。私はITパスポート試験の場合はそこまで個別質問にこだわる必要はないと思いますが、質問をしながら学習を進めたい方は別の講座をおすすめします!
まとめ
以上、スタディングのITパスポート試験講座のメリットとデメリットを紹介しました。
スタディングは他の講座よりも「オンライン学習」と「スキマ時間学習」に特化していることが大きな特徴だと思います。
印刷教材がないのも、その裏返しです。
スタディングのITパスポート試験講座を選ぶかどうかは、「印刷教材が欲しいかどうか」「個別質問をしたいかどうか」で変わってくると思います。

「印刷教材が欲しい」「個別質問をしたい」人には、スタディングはおすすめできません。
一方で、オンライン学習に特化している分、「学習フロー機能」や「AI語句検索」などを備えた使いやすい専用アプリがあるので、スキマ時間の活用には適していると思います。
スタディングのITパスポート試験を受講するかどうか迷っている方に、この記事が参考になれば幸いです。