この記事でわかること
- ITパスポートの試験範囲で難しい内容
- 合格するためにとるべき対策

ITパスポートに合格するために重要なのが、テクロノジ系の学習に時間をかけることです。
テクロノジ系はITを作る人向けに必要な知識で、私たちのようなITを活用するユーザー側には馴染みがない言葉がたくさんでてきます。
そのため、ストラテジ系とマネジメント系に比べて、習得に時間がかかります。
この記事では、なぜテクロノジ系は難しいのか、合格するためにはどうしたらよいのか、解説します。
ITパスポートの合格率
まず、ITパスポート試験の合格率をおさらいします。
合格率(2021年度)
- 受験者:21万1145人
- 合格者:11万1241人
- 合格率:52.7%
ITパスポートは初学者向けの試験とはいっても、2021年度の合格率は約53%。
実は受験者の約半数が不合格になっています。

「簡単な試験だから、すぐに合格できるだろう」と考えてしまうのは軽率といえる合格率です
自動車免許の試験と同じで、最終的にほとんどの人が合格できますが、適切な学習をしないと合格はできません。
Iパスで難しいのはテクノロジ系の問題
なぜ、半数近くの受験者が不合格になってしまうのか。
その大きな要因が、ITパスポートの試験範囲区分の一つ「テクロノジ系」への対策不足です。
ITパスの出題範囲には、「テクノロジ系」、「マネジメント系」、「ストラテジ系」の3つの分野があります。
ITパスポートの試験範囲
ストラテジ系
- 会計や財務、マーケティングや経営戦略など、いわゆるビジネス知識が問われます
マネジメント系
- 開発全体の流れや開発の進め方の種類など、ITシステムを会社に導入する際に必要なことが問われます
テクノロジ系
- ITシステムを作るために必要なコンピュータの仕組みやプログラミングについて問われます
この3つのうち、テクロノジ系の問題が、初学者にとっては難しいのです。
テクロノジ系はなぜ難しい?
なぜ、テクノロジ系の問題は難しいのでしょうか。
それは、テクロノジ系で問われる知識は、ITを作る側の人が必要とする知識が多いからです。
ITを利用するだけのユーザー側の人は普段、コンピュータやソフトウェアの使い方を学ぶことはあっても、どうやってそれらが作られているのかということは、あまり意識しないのではないでしょうか。

自動車に乗っている人は、自動車をどんなポイントで選び、どこで購入すればよいのか。
自動車を動かすためにはどんな作業が必要か。どうやって管理していけばいいのか。
そういったことを運転年数が長くなるにつれて、自然と身につけていきます。
でも、運転を何十年したところで、自動車をどうやってつくればいいのか、その具体的な方法が自然と身に付くことはないでしょう。
これと同じで、日々コンピュータやソフトウェアに触れている社会人であっても、ITを作る側が必要とする知識は自然には身に付きません。
頭に汗を書いて学ぶ必要があります。
だから、テクロノジ系の問題は「難しい」のです。
テクロノジ系の対策は?
テクロノジ系が難しいといっても、合格するためには、避けて通ることはできません。
なぜなら、ITパスポートに合格するには3つの分野それぞれで3割以上正答しなければなりません。
しかも、テクノロジ系の出題数が一番多いのです。
分野ごとの出題数(100問)
- ストラテジ系:35問程度
- マネジメント系:20問程度
- テクロノジ系:45問程度
合格基準
3分野ぞれぞれで3割以上,かつ全体で6割以上の正答

テクロノジ系の対策不足で不合格にならないためには、まずテクロノジ系の学習から始めることです
実はITパスポートのシラバスには、ストラテジ系→マネジメント系→テクロノジ系の順番で内容が掲載されています。
それにならって、ストラテジ系→マネジメント系→テクロノジ系の順番で章立てしてある参考書も多くなっています。
通常、参考書は巻頭から読み進める人が多いと思いますが、それだとどうしてもテクロノジ系の学習が後回しになってしまい、結果的に時間が足りなくなり学習が不足してしまうことにつながります。
だから、参考書でテクノロジ系が後半部分にあっても、まず、テクロノジ系から学習を進める。
これを是非、おすすめします。
テクロノジ系の対策不足で不合格にならないためには、まずテクロノジ系の学習から始めることです
この学習の進め方を、ぜひおすすめします。
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